速度上がらず・・・結果、経年劣化…
「走るは走るんですが、かなり遅いです。原付にすら抜かされる… そんな感じです。」
と、とあるビッグスクーターにお乗りのお客様からの修理依頼…
走行距離は約20.000㎞… 駆動系の交換時期?
原付に抜かれるほど摩耗しているのか…
今回のケースは走行距離のヒントよりも走行年数の方が気になります。
エアエレメントを見るついでもありますので、キャブレタを開けて見て見る事にします。
まずはキャブレタ上面
その上面のキャップを取り外し・・・
今回あやしいとにらんでいるのは上記画像、黄色い枠で囲まれた中にあるゴム。
名称は『ダイヤフラム』
さぁ どうか!?
↓↓ ↓↓ ↓↓
やはり、亀裂が入っておりました。
この部品+キャブレタ(CV式)の概要が下図
エンジンが混合気を吸い込む『負圧』によってダイヤフラム、スプリングが
作用してピストンが上昇し…
役割としては密閉していなければならない弁です。
今回、亀裂が入る→密閉度が下がる→速度が上がらない
の図式と相成ったわけです。
年数を重ねると様々な症状・現象がおこりますね…
そんな症状・現象を未然に、もしくは早い段階で気付けるのは
やはり定期的な点検をおいて他にありません。
みなさまも定期点検は忘れずに、快適なバイクライフを!