速度上がらず・・・結果、経年劣化…

「走るは走るんですが、かなり遅いです。原付にすら抜かされる… そんな感じです。」

と、とあるビッグスクーターにお乗りのお客様からの修理依頼…

走行距離は約20.000㎞… 駆動系の交換時期?

 

 

原付に抜かれるほど摩耗しているのか…

 

今回のケースは走行距離のヒントよりも走行年数の方が気になります。

エアエレメントを見るついでもありますので、キャブレタを開けて見て見る事にします。

IMG_6398  まずはキャブレタ上面

 

 

IMG_6400改 その上面のキャップを取り外し・・・

 

 

今回あやしいとにらんでいるのは上記画像、黄色い枠で囲まれた中にあるゴム。

名称は『ダイヤフラム』

 

さぁ どうか!?

↓↓      ↓↓     ↓↓

 

IMG_6403改

やはり、亀裂が入っておりました。

この部品+キャブレタ(CV式)の概要が下図

CVE382ADE383A3E38396E383ACE383BCE382BFE383BC[1]

 

エンジンが混合気を吸い込む『負圧』によってダイヤフラム、スプリングが

作用してピストンが上昇し…

 

役割としては密閉していなければならない弁です。

 

今回、亀裂が入る→密閉度が下がる→速度が上がらない

の図式と相成ったわけです。

 

年数を重ねると様々な症状・現象がおこりますね…

そんな症状・現象を未然に、もしくは早い段階で気付けるのは

やはり定期的な点検をおいて他にありません。

みなさまも定期点検は忘れずに、快適なバイクライフを!