自然にボルトが緩んで…

先日、修理依頼を頂きました、とある車両。

走行距離は間もなく48,000Km。

その間、消耗品の交換はしているけど、定期点検はほぼしていない…との事。

 

症状としては

信号待ちでエンジンが停止!!

何とかエンジン再始動できたが、また信号待ちでエンジン停止…

さらに詳しく尋ねてみると、エンジン停止時に妙な煙と変な臭いがした。

とのこと。

変な臭い…オイルの焼けるような臭いではなかったそうです。

となるとクーラントか?と思いつつも車体を確認

怪しいところがありました。

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左ステップ付近エンジン周辺に白いシミが。

これはクーラント(ラジエター液)が乾いた跡です。

早速ラジエタリザーブタンクを見てみますと カラっぽです。

さらにラジエターキャップを開けてのぞいてみると、水面が見えません・・・

 

とりあえずクーラント補充!!

っとその時!!!!

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黄色い矢印 注目!!

今入れたばかりのLLCが滝のごとく流れてまいりました。

更に赤い矢印

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ボ、ボルトが浮いている(緩んでいる)

それもかなり 。試しに左に回してみると2回転程で外れました。

 

結合部にあったOリングを交換してボルトを締めなおします。

他も不安なのでチェックします!

ラジエータキャアプテスター006

『ラジエタキャップテスタ』にてテスト

注射器の先端にラジエタキャップが付いているような工具です。

 

規定の圧力をかけていき、ウォーターラインが適正に圧力に耐えられるか?

をテストします。

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他に漏れている場所がなければいいですが・・

 

大丈夫そうです。

先程修理した個所以外からも漏れは有りませんでした。

 

結果、エンジン停止はオーバーヒートによるものでした。

エンジンにダメージがないかもチェックして無事終了です。

 

各部締め付け確認・点検での早期発見、注意喚起ができますので、

是非!定期点検を受けて下さいね。